エンディングノートの書き方を徹底解説!後悔しない終活を始める11の必須項目

エンディングノート 書き方
監修
行政書士法人杉山事務所
所属行政書士会:大阪会 / 登録番号:22260069

近年、自分のもしもの時に備えて終活を始める方が増えています。その中でも、手軽に始められるツールとして注目されているのがエンディングノートです。しかし、いざ書き始めようと思っても、何から書けばいいのか分からない、途中で面倒になって挫折してしまったという声をよく耳にします。

この記事では、終活をスムーズに進めるためのエンディングノートの書き方の基本や、家族が本当に助かる11の必須記載項目を分かりやすく解説します。

目次

エンディングノートの書き方で絶対に押さえるべきこと

エンディングノートと遺言書の違いを理解する

比較項目エンディングノート遺言書
法的効力なし(希望や意思表示のみ)あり(財産処分などに関する強い法的効力)
書き方のルール自由(市販のノートや白紙でも可)法律で定められた厳格な方式が必要(署名、押印、日付など)
主な目的残された家族への思いやり、手続きのスムーズ化、自己紹介遺産相続トラブルの防止、財産の適切な分配
書ける内容医療・介護の希望、葬儀、メッセージ、ペットの世話など多岐にわたる主に財産の処分方法、相続人の指定など法律に関する事柄
開示のタイミング生前(認知症になった時など)や死後いつでも本人の死後(家庭裁判所での検認が必要な場合もある)

このように、エンディングノートと遺言書は役割が大きく異なります。遺言書は財産に関する法的な指示書であるのに対し、エンディングノートはご自身の意思や希望を伝え、遺された家族が迷わないようにするためのガイドブックです。両方の特徴を理解し、併用することで、より確実で安心な終活を行うことができます。

途中で挫折しないために意識したい3つの執筆ステップ

  1. 名前や生年月日など書きやすい自分の基本情報から埋める
  2. 医療や介護などもしもの時の希望を優先して整理する
  3. 財産や遺言書などの重要情報は少しずつ調べながら記載する

ステップ1:名前や生年月日など書きやすい自分の基本情報から埋める

エンディングノートを書き始める際、最初から完璧を目指すと負担が大きくなり、途中で挫折してしまう原因になります。まずは、自分の氏名や生年月日、本籍地、緊急連絡先など、頭を使わずにすぐに書ける基本的な情報から埋めていくのがおすすめです。これらの基本情報が埋まるだけでも、家族が行政手続きを行う際の手間を大幅に減らすことができます。最初の数ページが埋まることで達成感が得られ、その後の執筆への心理的ハードルが下がるというメリットもあります。

ステップ2:医療や介護などもしもの時の希望を優先して整理する

基本情報が書けたら、次は「もしもの時」に備えるための項目に移ります。具体的には、大病を患った時の延命治療に関する希望や、認知症などにより自分で意思決定ができなくなった場合の介護の希望です。この部分は、家族が最も決断に迷い、精神的な負担を感じやすいポイントでもあります。本人の明確な意思が示されていることで、家族は罪悪感を持つことなく、本人の望む形のサポートや医療の選択ができるようになります。元気なうちに自分の言葉で整理しておくことが重要です。

ステップ3:財産や遺言書などの重要情報は少しずつ調べながら記載する

最後に、銀行口座や保険、遺言書の有無といった、調査や確認が必要な重要情報を整理します。預貯金の口座番号やクレジットカード情報、不動産の状況などは、通帳や権利書を引っ張り出して確認する必要があるため、一度にすべてを書こうとすると疲れてしまいます。休日に少しずつ、1つの口座、1つの保険というように、無理のないペースで書き進めましょう。暗証番号などの機密情報は直接書くのを避け、保管場所へのヒントを記載するなどのセキュリティ対策も忘れないようにしてください。

エンディングノートは一度に書き上げる必要はまったくありません。ご自身の体調や気分が良いときに、お茶を飲みながら少しずつ書き進めるのが長続きの秘訣です。修正も自由ですので、まずは1ページ目を開くことから始めてみましょう。

エンディングノートの書き方に迷わない家族が安心する11の必須記載項目

家族が迷わずスムーズに手続きを進めるための11の記入ポイント

  • 本人の基本情報
  • 本人の医療情報
  • 財産の情報
  • 医療や介護の希望
  • 葬儀やお墓の希望
  • 相続や遺言書について
  • 死後のさまざまな手続きについて
  • ペットについて
  • 家族や友人へのメッセージ
  • 過去の記録や思い出
  • これからの計画ややりたいこと

1. 本人の基本情報

本人の基本情報は、終活の第一歩として最も重要な部分です。具体的には、氏名、生年月日、血液型、本籍地、マイナンバー、緊急連絡先などを記載します。特に本籍地は、死亡後の戸籍謄本の取得に不可欠ですが、意外と家族が把握していないケースが多いため、正確に記載しておくことが求められます。また、運転免許証やパスポートなどの公的証明書の保管場所も併せて書き留めておくと、遺された家族が行政手続きを進める際の手間が大幅に省けます。

2. 本人の医療情報

自分が病気になったり、倒れて意識を失ったりしたときに、迅速な治療や対応を受けられるようにするための情報です。かかりつけの病院名、主治医の氏名、持病や既往歴、現在服用している薬、アレルギーの有無、健康保険証や診察券の保管場所などを記載します。急な体調不良で救急搬送された際、これらの情報がすぐに分かれば、医師や救急隊員が適切な処置を素早く行うことができるため、自身の命を守ることにも直結します。

3. 財産の情報

財産情報は、遺産相続時のトラブルを防ぎ、手続きをスムーズにするために欠かせません。所有している銀行口座(銀行名、支店名、口座種別、口座番号)、生命保険や個人年金の契約内容、有価証券や不動産、さらに忘れがちなクレジットカードの情報や借入金・ローンなどの負債情報も記載します。口座の暗証番号をそのまま書くのは防犯上リスクがあるため、通帳や印鑑の保管場所を工夫して伝えたり、信頼できる家族だけに伝わるような書き方に留めたりする配慮が必要です。

4. 医療や介護の希望

自分が認知症などによって意思表示ができなくなった場合や、回復の見込みがない状態に陥ったときに、どのような医療や介護を受けたいかを書き記します。延命治療を希望するかどうか、臓器提供の意思があるか、また介護が必要になった際は自宅で介護を受けたいか、それとも専門の施設に入所したいか、といった希望を明確にします。これにより、家族が苦渋の選択を迫られる精神的な負担を和らげることができます。

5. 葬儀やお墓の希望

自分が亡くなった後の葬儀のスタイルやお墓についての希望を記載します。宗派や信教、希望する葬儀の規模(家族葬、一日葬、一般葬など)、葬儀の予算、呼びたい参列者のリスト、さらに納骨先(先祖代々の墓、新規購入した霊園、樹木葬や散骨などの自然葬)についての意思を整理します。万が一の際、家族は非常に短い時間で多くの決断をしなければなりません。あらかじめ希望が分かっていれば、家族は慌てることなく、故人を心を込めて見送ることができます。

6. 相続や遺言書について

財産をどのように遺族に引き継ぎたいか、また遺言書を遺しているかどうかを明記します。公正証書遺言や自筆証書遺言がある場合、その作成日や保管場所、依頼している弁護士・司法書士などの専門家の連絡先を記載しておきます。遺言書の存在が家族に伝わっていなければ、遺産分割協議のやり直しが発生するなど、大きなトラブルになりかねません。法的効力を持つ遺言書への橋渡し役として、非常に重要な項目です。

7. 死後のさまざまな手続きについて

亡くなった後に必要となる、日常的な契約の解除や後片付けに関する指示です。特に現代社会において重要度が増しているのがデジタル遺品の取り扱いです。スマートフォンやパソコンのロック解除用パスワード、SNSアカウントの削除、有料サブスクリプションサービスの退会手続き方法などを整理しておきます。また、電気・ガス・水道などの公共料金の契約状況や、クレジットカードの退会手続きなど、家族が気付きにくい手続きをリスト化しておくと大変親切です。

8. ペットについて

自身が急に倒れたり、亡くなったりしたときに、遺された愛玩動物が不自由なく暮らせるようにするための備えです。ペットの名前、年齢、性格、普段食べている食事の種類や量、持病、かかりつけの動物病院、ワクチンの接種状況などを詳細に記載します。そして最も大切なのは、自分が面倒を見られなくなった場合に、次の飼い主として誰に託すのかという具体的な希望と、その方への事前合意の状況を記録しておくことです。

9. 家族や友人へのメッセージ

普段は照れくさくてなかなか口にできない、家族やパートナー、お世話になった友人・知人への感謝の言葉を書き残します。また、自分が亡くなったことを誰に知らせてほしいか、あるいは知らせてほしくないかという連絡先リストを添えておくと、家族が連絡の手配に迷いません。エンディングノートは単なる事務手続きの書類ではなく、大切な人たちの心に寄り添い、悲しみを和らげるための絆を深める道具でもあるのです。

10. 過去の記録や思い出

ご自身のこれまでの歩みや自分史を記録する項目です。出生地から学歴、職歴、結婚や出産などのライフイベント、熱中した趣味、心に残っている旅行の思い出などを自由に記述します。ご自身の人生を振り返ることで、これまでの歩みに誇りを持つことができ、前向きな気持ちでこれからの生活を送るきっかけになります。また、子どもや孫に自分がどのような人生を歩んできたのかを伝える貴重な家族の歴史資料にもなります。

11. これからの計画ややりたいこと

終活は死に向けた準備だけではなく、これからの人生をより豊かに楽しく生きるための活動でもあります。将来行きたい旅行先、挑戦したい趣味、会いたい人、セカンドライフの計画など、未来に向けた希望や目標をポジティブに書き出しましょう。これからのやりたいことを明確にすることで、日々の生活にハリが生まれ、健康寿命を延ばすことにもつながります。明るい未来をイメージしながら筆を進めてみてください。

ニコニコ終活アドバイザーからの一言アドバイス:これらの11項目を一度にすべて完璧に埋める必要はありません。まずはご自身が最も気になる項目、たとえばペットのことや医療の希望などからつまみ食いするように書き進めていきましょう。ご家族と一緒に話し合いながら書くのも、お互いの絆を深める素晴らしい時間になります。

エンディングノートの書き方に関するよくある質問

Q1. エンディングノートはいつから書き始めるのが良いですか?

書き始めるタイミングに早すぎるということはありません。一般的には定年退職を迎えたタイミングや、還暦・古希などの節目、大きな病気を経験した時などに書き始める方が多いですが、30代や40代の若い世代でも、万が一の事故や災害に備えて書き始める方が増えています。元気で体力・気力・判断力があるうちに着手することが、最も納得のいくノートを作成する鍵となります。思い立ったその日が、あなたにとっての最善のスタートラインです。

Q2. エンディングノートに法的効力はありますか?

エンディングノートには一切の法的効力はありません。例えば、ノートに特定の誰かにすべての財産を譲ると書き記していても、法律上の遺産分割においては効力を持たず、親族間での遺産争いを防ぐことはできません。確実に自分の希望通りに財産を相続させたい場合は、エンディングノートと並行して、法律の要件を満たした遺言書を作成する必要があります。エンディングノートは、その遺言書を作成した背景やご自身の気持ちを家族に伝える補足資料として活用するのが最適です。

Q3. 書いたエンディングノートはどこに保管すれば良いですか?

家族がすぐに気づける場所に保管しつつ、防犯上の配慮も行う必要があります。金庫に厳重にしまい込んでしまうと、本人が認知症になった際や、亡くなった直後に家族が見つけられず、せっかく書いた希望が叶わない可能性があります。本棚や引き出しなど、家族が知っている場所に保管するか、信頼できる家族にノートの保管場所を事前に伝えておきましょう。ただし、通帳の保管場所などの重要情報も含まれるため、第三者の目に触れやすい場所は避けてください。

ニコニコ終活アドバイザーからの一言アドバイス:保管場所については、死後事務委任や身元保証サービスを提供する専門会社に開示しておくのも非常に有効な手段です。家族に負担をかけたくない、あるいは身寄りがなく自分で管理が難しいという場合は、専門家の力を借りることで確実に意志を届けることができます。

まとめ

エンディングノートの書き方は、決まった形式がなく自由だからこそ、何から手をつけるべきか迷ってしまいがちですが、本人の基本情報や医療、財産などの必要な項目を少しずつ埋めていくことで、遺される家族の負担を激減させ、あなた自身のこれからの人生をより前向きに輝かせることができます。

終活の専門家であるニコニコ終活の見解としては、エンディングノートの作成は単なる準備にとどまらず、家族トラブルの予防や身元保証、相続手続きといった複雑な将来設計の出発点となる極めて重要なステップです。

ニコニコ終活は、全国対応で、終活や相続、身元保証に関するご相談を何度でも完全に無料で承っております。エンディングノートの書き方に悩んだり、書いた内容をどう具体化すべきか迷ったりしたときは、ぜひお気軽に無料相談をご利用ください。あなたの不安に寄り添い、笑顔で過ごせる未来を全力でサポートいたします。

ニコニコ終活
終活・家族代行・身元保証相談アドバイザー
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