10人の家族葬にかかる費用相場と内訳は?負担を抑えるポイントを解説

家族葬 10人 費用
監修
行政書士法人杉山事務所
所属行政書士会:大阪会 / 登録番号:22260069

家族葬を10人ほどの規模で検討しているけれど、具体的な費用がどれくらいかかるのか不安を感じていませんか。ごく親しい身内だけでお見送りをする家族葬は、参列者の対応に追われることなく静かに故人様を偲ぶことができるため、近年選ばれる方が増えています。しかし、少人数だからといって必ずしも費用が安くなるとは限らず、内訳や準備すべき項目を正しく理解しておかないと予想外の出費に戸惑うことも少なくありません。

本記事では、10人規模の家族葬にかかる費用の目安から、具体的な内訳、さらには費用を賢く抑えるための実践的なポイントまで、終活の専門家が分かりやすく解説します。事前に費用感を把握し、後悔のない温かいお見送りを実現するための参考にしてください。

目次

10人規模で行う家族葬の総額費用相場と具体的な内訳

葬儀そのものにかかる基本費用

葬儀を執り行うために必要不可欠な物品やサービスの合計金額です。具体的には、ご遺体を安置するための施設利用料やドライアイス代、病院から安置場所、そして火葬場へ移動するための寝台車や霊柩車の費用、祭壇や棺、骨壺、遺影写真の作成費などが含まれます。

10人という少人数のご葬儀であっても、祭壇の大きさやお花の種類、棺の材質にこだわると、あっという間に数十万円の追加費用が発生してしまいます。ご家族のなかには、最期だからと見栄を張って高額な祭壇を選び、後から請求額を見て驚いてしまうケースも少なくありません。基本料金のプラン内にどこまでの物品が含まれているのかを事前にしっかりと確認し、本当に必要なものだけを見極める冷静な判断が求められます。

参列者へのおもてなしにかかる飲食や返礼品の費用

お通夜の後に振る舞うお食事や、火葬後に行う精進落としの会食費、そしてお越しいただいた方へお渡しする香典返しや粗供養品などの費用を指します。

一般葬では参列者の人数が当日まで読めず、おもてなしの費用が予算を大幅に超えてしまう不安がつきまといますが、10人規模の家族葬であれば人数が確定しているため、この部分の予算計画が非常に立てやすいという利点があります。

仮にお弁当の費用を1人あたり5千円とした場合、10人分で5万円程度とあらかじめ計算できます。親しい親族のみが集まる場であれば、形式的なコース料理ではなく、故人様が生前好んで通っていたお店でのお食事会に変更するなど、温かみのあるおもてなしをしながら無理なく費用をコントロールすることが可能です。

宗教者へのお礼となるお布施の費用

仏式の葬儀において、読経をしていただいたり、戒名をつけていただいたりしたことに対する感謝の気持ちとして、お寺の僧侶などへお渡しする金銭のことです。ここで注意したいのは、葬儀の規模が100人であっても10人であっても、お布施の金額は基本的に参列者の人数には左右されないという点です。

お布施の金額はお寺との関係性や地域ごとの慣習、さらにはいただく戒名の位によって大きく変動しますが、一般的な目安としては数十万円程度を見込んでおく必要があります。お布施は葬儀社から提示される見積書には含まれない性質のお金であるため、手元に現金を用意しておく準備が必要です。

金額に迷われた際は、直接お寺に相場をお伺いするか、あるいは葬儀社のスタッフに地域の傾向を相談してみると安心です。

葬儀費用の内訳は大きく3つに分かれますが、どの項目にお金をかけるべきか迷った際は、故人様が何を一番喜ばれるかを基準に選ぶと後悔のないお見送りができますよ。

10人での家族葬で費用を賢く抑える4つの実践的ポイント

葬儀の形式を1日葬や火葬式などのシンプルなプランに見直す

通常の葬儀は、お通夜と告別式の2日間にわたって行われますが、これを1日に凝縮した1日葬や、儀式を行わずに火葬のみを執り行う火葬式を選ぶことで、大幅に費用を抑えることができます。10人ほどの近しいご親族だけであれば、世間体を気にする必要がなく、形式にとらわれない選択がしやすいというメリットがあります。たとえば、ご高齢の親族が多く2日間の参列が体力的にお辛い場合、1日葬にすれば宿泊費や移動の負担も軽減できます。ただし、伝統的な儀式を重んじるご親族からは理解を得られない可能性もあるため、費用が安いという理由だけで独断で決めるのではなく、ご家族全体で事前にしっかりと話し合い、全員が納得できる形を選ぶことがトラブルを防ぐ秘訣です。

複数の葬儀社から相見積もりを取り無駄なオプションを省く

葬儀費用を適正な価格に抑えるためには、1社だけでなく複数の葬儀社から同じ条件で見積もりを取る、いわゆる相見積もりが欠かせません。10人という同じ条件を提示しても、葬儀社によって基本プランに含まれる内容や、追加料金が発生する条件は大きく異なります。A社ではドライアイス代が3日分含まれているのに、B社では1日分しか含まれておらず追加料金が発生するといった違いがあるからです。見積もりを比較する際は、総額だけを見るのではなく、何がプランに含まれていて何がオプションになるのかを細かくチェックしてください。事前の相談を通じて、対応の丁寧さや見積もりの透明性を確認し、信頼できる葬儀社を見極めることが非常に大切です。

自治体が提供する葬祭費の補助金や給付金制度を活用する

多くの方が忘れがちなのが、国や自治体が用意している給付金制度の活用です。故人様が国民健康保険や後期高齢者医療制度に加入していた場合、葬儀を執り行った喪主に対して、自治体から葬祭費として数万円程度の補助金が支給されます。社会保険に加入していた場合は、埋葬料という名称で給付金を受け取ることができます。これらの給付金は、葬儀が終わってからご自身で市区町村の窓口や年金事務所に申請を行わなければ受け取ることができないため、注意が必要です。10人での家族葬であってももちろん申請対象となりますので、葬儀後の忙しい時期ではありますが、忘れずに手続きを行い、少しでも費用負担を軽減しましょう。

おもてなし費用を抑えるために飲食や返礼品の準備を工夫する

10人ほどの身内だけで行う家族葬では、無理に見栄を張った豪華な食事や高価な返礼品を用意する必要はありません。ごく親しい関係性だからこそ、形式的なおもてなしを省略し、費用を工夫する余地があります。たとえば、葬儀社が提携している高額な仕出し料理を頼むのではなく、故人様がご自宅で好きだった手料理をご家族みんなで持ち寄ったり、手頃な価格のお弁当を手配したりするだけでも十分なお清めになります。また、香典を辞退する旨を事前にお伝えしておけば、香典返しの費用や手配の手間を省くことも可能です。費用を抑える工夫は決してケチなことではなく、これからの生活を守るための大切な考え方だということを覚えておいてください。

10人の家族葬に関するよくある質問

10人の家族葬には誰を呼べばいいですか

参列者の人数を10人と想定した場合、お呼びする範囲は故人様のごく近しいご親族に限られるのが一般的です。具体的には、故人様の配偶者、お子様とその配偶者、お孫様あたりまでお声がけをすると、ちょうど10人前後の規模になることが多いです。ご兄弟姉妹や甥、姪まで含めると人数がオーバーしてしまうため、どこまでの範囲にお知らせするかを事前にしっかりと決めておく必要があります。お呼びしないご親族やご友人に対しては、葬儀が終わった後に事後報告という形で、家族の意向で身内のみで静かに見送った旨を記載したハガキをお送りするのがマナーです。呼ばれなかったことで不満を持たれるのを防ぐためにも、丁寧な報告を心がけてください。

参列者からいただく香典で費用はまかなえますか

結論から申し上げますと、10人規模の家族葬では、いただいた香典だけで葬儀費用の全額をまかなうことは非常に難しいと考えておいてください。一般葬のように数十人、数百人といった参列者がいれば、香典の総額も大きくなり、実質的な持ち出し費用を抑えることができます。しかし、10人という少人数の場合、いただける香典の総額は限られます。さらに、親族間での取り決めとしてお互いに香典を辞退するケースも増えているため、香典による収入はゼロになる可能性もあります。したがって、家族葬を検討される際は、香典をあてにするのではなく、ご家族の手元にある資金の範囲内で、いくらまでなら無理なく支払えるかを基準にプランを選ぶことが重要です。

葬儀社に支払う費用以外で現金が必要になる場面はありますか

葬儀社から提示される見積もり金額以外にも、当日までに現金で用意しておかなければならない費用がいくつか存在します。もっとも代表的なものが、お寺などの宗教者へお渡しするお布施や、御車代、御膳料です。これらは宗教者への感謝の気持ちを表すものであるため、原則として当日現金で直接手渡しをします。また、火葬場で待機する際の控室の利用料や、火葬場で飲食をした場合の軽食代、さらには火葬場のスタッフや運転手への心付けなども現金で支払うのが一般的です。いざという時に慌てないよう、総額とは別に、10万円から20万円程度のまとまった現金を新札またはきれいなお札で多めに準備しておくことをおすすめします。

まとめ

10人規模の家族葬は、基本費用、飲食や返礼品、お布施という3つの内訳で構成されており、事前のプラン見直しや給付金制度の活用によって無理なく費用を抑えることが可能です。

費用面での不安を取り除くには、生前から複数社の見積もりを比較し、ご家族が無理なく捻出できる予算内で最適な葬儀形式を選ぶことが後悔しないための最大の秘訣です。

ニコニコ終活は全国対応で、何度でも完全に無料でご相談いただけますので、費用に関するご不安や葬儀社選びでお悩みの方はぜひお気軽にご連絡ください。

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