本門佛立宗の墓じまいの流れと費用相場!離檀料の注意点や手続きを解説

監修
行政書士法人杉山事務所
所属行政書士会:大阪会 / 登録番号:22260069
運営者
ニコニコ終活責任者 飯塚
ニコニコ終活(担当:飯塚)
相談対応毎月10,000件以上

本門佛立宗のお墓を片付ける手順は一般的な仏教宗派とほぼ同じであり遷座法要と呼ばれる儀式を行い墓石を撤去して更地にしたうえで遺骨を別の場所へ移す流れとなります。

注意が必要なのは離檀料や費用面に関する寺院とのやり取りです。本門佛立宗では一律の離檀料規定が設けられておらず当事者間での相談となるため事前の話し合いが不十分だと親族や寺院との間で認識のズレが生じやすくなります。

ニコニコ終活にお寄せいただくご相談でも寺院へお墓を手放す相談をどう切り出すべきか戸惑うご家族の声をよく耳にします。円満に進めるには丁寧な事前説明と感謝の気持ちを伝えることが不可欠です。

本記事では本門佛立宗のお墓を適切に片付けるための手順や費用の相場そして役所での手続き方法を解説します。お墓の先行きに悩む方が具体的な準備と心構えを持てるようになります。

目次

本門佛立宗の墓じまいで必要となる費用相場と内訳

本門佛立宗でお墓を片付ける際、多くの方が最も不安に感じるのが費用の問題です。お墓の解体費用のほか、寺院へのお礼や事務的な手数料など、複数の支払いが発生します。まずは全体でどの程度の金額が必要になるのか、費用の内訳と相場を表で確認していきましょう。

費用の種類費用の相場備考
閉眼供養(遷座法要)のお布施3万円〜10万円程度僧侶への感謝としてお渡しします
離檀料数万円〜20万円程度当事者間での相談により変動します
墓石の解体・撤去費用20万円〜50万円程度お墓の広さや立地(重機が入るか等)で変わります
行政手続き費用数百円〜数千円程度役所での書類発行手数料などです

閉眼供養の遷座法要にかかるお布施

本門佛立宗では、墓石を単なる石に戻すための魂抜きの儀式を遷座法要と呼びます。この法要をお願いする際、僧侶へお渡しするお布施の相場は3万円から10万円程度が一般的です。お墓の大きさや地域によっても目安が変わることがあるため、ご親族間で過去のお付き合いを振り返りながら金額を検討します。お布施は法要の当日に、白封筒または不祝儀袋に入れてお渡しするのが基本の作法となります。

墓石の解体と撤去にかかる工事費用

お墓の撤去は専門の石材店に依頼し、墓石を解体して基礎部分を取り除き、区画を綺麗な更地に戻す工事を行います。費用の相場は20万円から50万円程度ですが、お墓が山間部や細い路地の先にあり重機が入れない場合、職人の手作業が増えるためさらに費用が追加されることがあります。寺院によっては出入りを許可している「指定石材店」が決まっていることもあるため、事前にご住職へ確認をとる必要があります。

寺院へ納める離檀料の考え方

菩提寺の檀家を離れる際、これまで先祖代々お世話になった感謝の気持ちとして包むのが離檀料です。本門佛立宗の宗規として一律の金額が決められているわけではなく、数万円から20万円程度を目安に当事者間で相談して決定します。これまでのお付き合いの深さやご家庭の経済事情も踏まえ、無理のない範囲でご住職に相談することが重要です。突然突き放すような態度をとらず、誠意を持ってお話しすることが大切です。

行政手続きやその他に必要な雑費

お墓のお引越し(改葬)を行うためには、現在お墓がある自治体の役所で手続きを行う必要があります。この手続き自体にかかる費用は、書類の発行手数料として数百円から数千円程度に収まることがほとんどです。ただし、役所が遠方で郵送対応をお願いする場合の切手代や、ご遺骨を新しい納骨先へ運ぶ際の交通費などは別途かかりますので、見落とさないよう少額でも予算に組み込んでおくことをお勧めします。

本門佛立宗における墓じまいの具体的な流れと手順

費用について把握できたら、次は実際にどのような順番で手続きを進めていくのかを確認しましょう。関係各所との連絡や行政の手続きなど、順番を間違えるとスムーズに進まないことがあります。

墓じまい完了までの全体ステップ

お墓の解体からご遺骨の移動までの流れは、大きく分けて以下の6つの段階に分かれます。まずは全体のステップを把握し、スケジュールに余裕を持って半年から1年程度の計画を立てましょう。

  • 親族間の合意形成と寺院への事前相談
  • 取り出したご遺骨の新しい納骨先の決定
  • 現在お墓がある役所での改葬許可申請
  • 菩提寺での遷座法要と墓石の撤去工事
  • 役所からの改葬許可証の発行
  • 新しい納骨先へのご遺骨の移動と納骨

それぞれのステップでどのような行動が必要になるのか、さらに細かく深掘りして解説していきます。

親族の合意形成と菩提寺への事前相談

最初に行うべき最も重要なステップです。お墓の先行きについては、ご自身の独断で進めると後から親族間で大きなトラブルになる可能性が高いです。普段は疎遠になっている親族も含めて話し合い、お墓を手放す理由や今後のご遺骨の行方について全員の合意を得ます。親族の同意が得られたら、菩提寺のご住職へご相談に伺い、「後継者がおらずご迷惑をおかけしてしまうため」など、やむを得ない事情とこれまでの感謝を誠実に伝えます。

新しい納骨先の決定と契約

お墓から取り出したご遺骨をどこへ移すのかを決めます。永代供養墓、樹木葬、納骨堂、あるいは海洋散骨など、現在ではさまざまな選択肢があります。ご自身の希望だけでなく、将来お参りするご家族の負担にならない場所や、経済的な負担の少ないプランを選ぶことが大切です。新しい納骨先が決まったら正式に契約を済ませて、「受入証明書」や「永代使用許可証」を受け取ります。これらは後の行政手続きで必要となります。

役所での改葬許可申請の手続き

日本の法律上、勝手にご遺骨を移動させることはできません。現在お墓がある自治体の役所へ行き、「改葬許可申請書」を入手します。この書類には、ご遺骨の氏名や死亡年月日などを記入する欄があり、さらに現在のお墓の管理者(菩提寺のご住職など)から、確かにその場所に埋葬されているという「埋葬証明」の署名と捺印をもらう必要があります。古いお墓でご遺骨の正確な情報がわからない場合は、役所の窓口へ事前に相談しましょう。

遷座法要と墓石撤去工事の実施

行政の手続きが進んだら、菩提寺のご住職に依頼してお墓の前で遷座法要(閉眼供養)を執り行います。これにより、お墓を単なる石に戻し、ご遺骨を安心して取り出せる状態にします。法要が終わった後、契約した石材店が墓石の解体および撤去工事を行います。地下に埋まっている基礎のコンクリートなども全て取り除き、区画を綺麗な更地の状態に戻して寺院へ返還します。

新たな納骨先への遺骨の移動と納骨

菩提寺から署名をもらった改葬許可申請書と、新しい納骨先が発行した受入証明書を合わせて役所へ提出し、不備がなければ「改葬許可証」が発行されます。全ての準備が整ったら、新しい納骨先へご遺骨を持ち込みます。施設や寺院の管理者に改葬許可証を提出し、ご遺骨を納めます。新しい納骨先でも、納骨にあたって法要を執り行うのが一般的です。これで一連の手続きが無事に完了となります。

本門佛立宗の墓じまいにおける注意点とトラブル対策

本門佛立宗でお墓の整理を進める際、手続きや事務作業のミスよりも、人間関係のトラブルに気をつける必要があります。精神的な負担を減らし、円滑に進めるための重要なポイントを解説します。

離檀料に関する寺院とのコミュニケーション

前述の通り、本門佛立宗では離檀料の明確な規定がありません。だからこそ、「いくら払えばいいのか」と金額ばかりを気にしたり、事前の相談なしに突然「来月お墓を解体したい」と通告するような態度は絶対に避けるべきです。あくまで「お墓を守っていく者がいなくなり、悩んでいる」という姿勢でご住職に相談を持ちかけ、これまでのご供養に対する感謝の意を伝えることで、円満な関係を保ちながら手続きを進めることができます。

親族間での費用負担や方針の共有

「誰が解体費用を負担するのか」「新しい納骨先はどこにするのか」といった具体的な内容を、口約束ではなくしっかりと共有しておくことが大切です。一部の親族だけで話を進めてしまうと、「先祖代々の墓を勝手に壊した」「遺骨がどこに行ったか分からない」と修復不可能な関係悪化を招く恐れがあります。時間をかけてでも、全員が納得するまで話し合いを重ねることが後悔しないコツです。

本門佛立宗の墓じまいに関するよくある質問

お墓のお片付けに関して、ご相談者様からよく寄せられる疑問について、分かりやすくお答えします。

信仰をやめる場合でも手続きの手順は同じですか

はい、信仰をやめて離檀する場合であっても、お墓を片付ける物理的な手順や行政への申請手続きは共通しています。ただし、これまでお世話になった寺院に対する礼儀として、信仰をやめる事情やご遺骨を移す背景を誠実に説明し、最後の遷座法要などを滞りなくお願いすることが、トラブルのない円滑な進行につながります。

寺院から高額な離檀料を請求された場合はどうすればよいですか

本門佛立宗において、法外な離檀料を強制されるケースは決して多くありませんが、万が一高額な請求がありご家族の支払い能力を超えている場合は、その場ですぐに同意せず、ご自身の経済状況を丁寧にお伝えして再度ご相談ください。それでも解決が難しい場合は、感情的に対立する前に、行政の無料相談窓口や弁護士などの専門家に客観的な助言を求めることをお勧めします。

本門佛立宗の墓じまいに関するまとめ

本門佛立宗の墓じまいは、一般的な仏教宗派と同様の手順で進み、事前の親族・寺院との合意形成や、遷座法要、行政手続きなどを経てお墓を更地に戻す流れとなります。

専門家の視点として、一律の規定がない離檀料や寺院との関わり方については、ご家族だけで抱え込まず、早めに第三者へ相談して客観的なアドバイスを取り入れることがトラブルを防ぐ最善の策であると考えます。

ニコニコ終活では、お墓の整理や親族間・寺院との関わりに関するご相談を全国対応で受け付けており、ご納得いただけるまで何度でも完全に無料でご相談いただけます。不安やお悩みを抱えている方は、ぜひお気軽にニコニコ終活の無料相談をご利用ください。

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