70歳で身内も友達もいない1人きりの生き方とは?老後の不安を解消する備えと対策

70代で頼れる親族や友人がいないおひとりさまの生活は、他人に縛られない自由がある一方で、病気や緊急時の不安がつきものです。安心して自分らしい日々を送るには、民間の身元保証や見守りサービス、死後の手続きを任せる制度などを元気なうちに整えておくことが確実な解決策となります。
ただ、これらの制度は健康で判断能力があるうちに行動しないと、いざという時に希望通りに契約できず、行政や見知らぬ人にすべて委ねることになりかねません。費用やサポート内容も事業者によって大きく異なるため、慎重な比較と早期の準備が必要です。
日々の無料相談を伺う中でも、誰にも迷惑をかけずに最期を迎えたいという切実なお悩みに多く触れます。この記事では、医療や介護の意思表示から遺産の整理、日々の豊かな過ごし方まで、孤独を感じずに自立して生きるための具体的な手順と活用すべきサービスを分かりやすく解説します。
70歳で身内も友達もいない1人きりの生活を支える事前準備と手続き
高齢期に差し掛かると、入院や施設入所の手続きで身元引受人を求められる場面が増えてきます。頼れる人が周囲にいない状況でも、外部の専門的な支援を活用することで、ご自身の希望に沿った生活を維持することが可能です。ここでは、将来の不安を払拭するための具体的な対策を解説します。
医療や介護が必要になった際の身元保証サービスの活用
病院に入院する際や、介護施設に入所する際には、緊急時の連絡先や費用の連帯保証人となる存在が求められます。周囲に頼れる人がいない場合、民間の身元保証サービスと契約しておくことで、この問題を解決できます。
身元保証サービスを提供する法人は、入院時の身の回り品の準備や退院手続きの付き添いなど、家族が担うような役割を代行してくれます。運営会社によって入会金や月額費用、サポートされる範囲が異なるため、自分の健康状態や経済状況に合ったプランを複数の会社から比較検討することが大切です。
認知症による判断力低下に備える成年後見制度
将来、認知症などで金銭の管理や重要な契約内容の判断が難しくなった場合に備える制度が成年後見制度です。判断力が低下した後に親族以外の人を裁判所に選んでもらう法定後見と、元気なうちに自分が信頼できる専門家などを選んでおく任意後見があります。
身寄りがない方の場合は、あらかじめ司法書士や弁護士、専門の法人などと任意後見契約を結んでおくことで、いざという時に預貯金の引き出しや介護サービスの契約を安全に任せることができます。お住まいの地域の地域包括支援センターでも基本的な相談に乗ってくれるため、早めに情報を集めておくことをおすすめします。
日常生活の孤立を防ぐ見守り支援と安心の生活基盤づくり
一人暮らしで最も心配なのは、室内での転倒や急な体調不良時に誰にも気づいてもらえない事態です。行政や民間企業が提供する見守り支援を取り入れることで、誰の目も届かないという孤立死のリスクを減らし、日々の生活基盤を安定させることができます。
自治体や民間が提供する見守りサービスの種類と特徴
見守りサービスにはいくつかの種類があり、費用やサポートの度合いが異なります。ご自身の健康状態や生活スタイルに合わせて適切なものを選ぶことが大切です。主な違いは以下の表の通りです。
| サービスの種類 | サポート内容と特徴 | 費用の目安 |
| 訪問型見守り | 郵便局員や配食スタッフが定期的に自宅を訪問し、直接安否を確認する形式です。対面での会話があるため孤独感の解消にもつながります。 | 無料〜月額数千円程度 |
| センサー型見守り | 室内に人感センサーやポットの利用状況を検知する機器を設置し、一定時間動きがない場合に警備会社などへ通知がいくシステムです。 | 初期費用+月額数千円〜 |
| 電話・メール型見守り | 自動音声の電話やメールに毎日応答することで無事を確認するサービスです。費用が安く手軽に始められます。 | 無料〜月額千円程度 |
これらのサービスは、自治体が無料で提供しているものから、民間の警備会社が提供する駆けつけサポート付きの有料プランまで様々です。まずは市区町村の高齢者福祉窓口で、利用できる行政サービスを確認してみましょう。
買い物や食事の負担を減らす配食とネットスーパー
年齢とともに足腰が弱り、重い荷物を持っての買い物や毎日の自炊が難しくなることがあります。そのような時期に備え、お弁当を自宅まで届けてくれる配食サービスや、日用品を注文できるネットスーパーの利用登録を今のうちに済ませておくと安心です。
配食サービスは栄養バランスが考えられているため、健康管理の面でも非常に役立ちます。また、配達員との短いコミュニケーションが日々のアクセントとなり、見守りとしての機能も果たしてくれます。
70代のおひとりさまが心豊かに毎日を楽しむ時間術
将来の備えと同じくらい大切なのが、今日という一日をどう楽しく過ごすかという点です。誰にも気を遣わなくてよい一人暮らしの強みを活かし、心穏やかに生きるための時間の使い方をご紹介します。
お金をかけずに自分のペースで没頭できる趣味の見つけ方
退職後や年齢を重ねてからの時間は非常に長いため、日々の生活に小さな楽しみを見つけることが心の健康を保つ秘訣です。図書館に通って歴史小説を読破したり、近所の公園で季節の植物を観察したりするなど、お金をかけずに楽しめる趣味はたくさんあります。
決まった時間に散歩に出るなど、自分なりのルーティンを作ることで生活にリズムが生まれ、体力維持にもつながります。他人の評価を気にせず、自分が心からリラックスできる時間を意識的に作り出しましょう。
地域社会やシニア向け活動を通じた適度な人間関係の構築
身内や古くからの友人がいなくても、地域のコミュニティに参加することで新しい人間関係を築くことができます。完全に社会から孤立してしまうと、認知機能の低下や気分の落ち込みを招きやすくなるため、適度な距離感で人と関わる場所を持つことが推奨されます。
自治体が主催する体操教室や、公民館での趣味のサークル、無理のない範囲でのボランティア活動など、自分が興味を持てる分野の集まりに顔を出してみるのがおすすめです。深い付き合いを強要されない、居心地のよいサードプレイスを見つけておきましょう。
身内がいないおひとりさまに必須となる終活と死後事務のステップ
もしもの時やご自身が旅立った後、ご遺体の引き取りや葬儀、遺品整理を行ってくれる人がいない場合、行政による最低限の対応となるか、家主や周囲に大きな負担をかけることになります。そのような事態を防ぐため、以下の4つのステップに沿って準備を進めておくことが重要です。まずは全体像を確認しましょう。
- 第一のステップ:医療や介護に対する自分の意思を明確にする
- 第二のステップ:死後の手続きを代行してもらう契約を結ぶ
- 第三のステップ:法的に有効な遺言書を作成する
- 第四のステップ:エンディングノートに重要事項をまとめる
ここからは、それぞれのステップについて具体的に何をすべきかを詳しく解説します。
延命治療や尊厳死に関する医療の意思表示
自分が倒れて意識が戻らなくなった際、人工呼吸器などの延命治療を希望するかどうかは、最も重要な決断の一つです。身内がいない場合、医師は判断を仰ぐ相手がいないため非常に困惑することになります。
自分の望む最期を迎えるためには、尊厳死宣言書と呼ばれる公正証書を作成しておくか、かかりつけ医と事前に十分に話し合って記録に残してもらうことが大切です。緊急時の連絡先やアレルギー情報などとともに、医療従事者に伝わるようにしておきましょう。
葬儀や遺品整理を専門家に託す死後事務委任契約
亡くなった直後には、役所への死亡届の提出、火葬や葬儀の手配、賃貸住宅の退去手続き、公共料金の解約、遺品の片付けなど、数多くの煩雑な手続きが発生します。身内がいない方は、これらを第三者に任せるための死後事務委任契約を生前に結んでおく必要があります。
司法書士や行政書士、または終活を専門にサポートする法人などと契約を結び、あらかじめ費用を預託しておくのが一般的です。自分が希望する葬儀の規模や、納骨してほしいお墓の種類なども一緒に指定しておくことで、死後の不安を完全に解消できます。
自分の財産を希望通りに遺すための遺言書作成
法定相続人となる親族が誰もいない場合、残された預貯金や不動産などの財産は、最終的に国のものとして国庫に帰属します。もし、お世話になった特定の知人や、応援したい社会福祉団体、NPO法人などに財産を譲りたい・寄付したいという希望がある場合は、遺言書の作成が必須です。
ご自身の思いを確実に実現するためには、紛失や偽造のリスクがない公正証書遺言を作成することをおすすめします。同時に、現在使用している銀行口座やクレジットカード、保険などを整理し、不要なものは生前に解約してシンプルにしておくことも重要です。
大切な情報を一冊にまとめるエンディングノートの活用
様々な契約や手続きを進めたら、それらの情報をエンディングノートと呼ばれる一冊のノートに集約しておきます。氏名、生年月日、年金番号といった基本情報に加え、どの専門家とどのような契約を結んでいるのかを明記しておきます。
せっかく準備を整えても、いざという時にそのノートが見つからなければ意味がありません。死後事務委任契約を結んだ専門家や、定期的に訪問してくれるケアマネジャーなどに、ノートの存在と保管場所を必ず伝えておきましょう。
70歳からの生き方や終活手続きに関するよくある質問
おひとりでの終活を進める中で、多くの方が疑問に感じるポイントや不安を抱きやすい事柄についてまとめました。
身内が誰もいない場合お葬式やお墓はどうなりますか
身内がおらず、事前の準備も何もしていない状態で亡くなった場合、法律に基づいて自治体が火葬と最低限の埋葬(無縁仏としての供養)を行います。お葬式という形式での見送りは行われません。
もし読経を伴う葬儀をしてほしい場合や、樹木葬、特定の永代供養墓などに入りたいという希望があるなら、生前にご自身で葬儀社や霊園と契約し、死後事務委任契約を通じて実行してもらう手はずを整えておく必要があります。
終活の相談はまずどこに行けばよいですか
健康状態や抱えている悩みによって最初の相談窓口は異なります。介護や日々の生活支援に関する不安であれば、お住まいの地域の地域包括支援センターが総合的な相談窓口となります。
一方で、身元保証サービスの選び方や遺言書の作成、死後の手続きに関する法的な備えなど、終活全体のプランニングについての悩みであれば、終活を専門とする相談窓口や、相続・遺言に詳しい士業事務所へ相談するのがスムーズです。
まとめ
70代で頼れる親族や知人がいない状態でも、外部の専門サービスや行政の支援を正しく組み合わせることで、最後まで自分らしく安心できる生き方を実現できます。私たちニコニコ終活のアドバイザーから見ても、元気で判断力があるうちに手続きを済ませておくことが、老後の不安をなくす最も効果的な防衛策だと言えます。ニコニコ終活は全国対応で、何度でも完全に無料でご相談いただけますので、おひとりの将来に少しでも迷いがあればぜひお気軽にお問い合わせください。