実家じまいはいつから始める?親が元気なうちに準備すべき理由

実家じまい いつから
監修
行政書士法人杉山事務所
所属行政書士会:大阪会 / 登録番号:22260069

実家じまいをいつから始めるべきか悩んでいませんか。親が元気なうち、あるいは相続が発生してからなど、タイミングに迷う方は多いものです。しかし、実家じまいを先延ばしにすると、片付けの負担が増すだけでなく、税金や維持費の負担、さらには実家に残された本籍地(転籍)の問題など、予想外のトラブルに発展することがあります。

目次

実家じまいはいつから始めるべき?最適なタイミング

実家じまいを検討する際、多くの人が直面するのが、いつから行動を起こせば良いのかという疑問です。実家には家族の思い出が詰まっているため、感情的な整理をつけるのにも時間がかかります。ここでは、実家じまいを始める代表的なタイミングと、早めに取り組むことの重要性について解説します。

実家じまいを検討し始めるべき主な3つのタイミング

  • 親が元気なうちに相談して進める生前整理
  • 親が施設に入所したタイミング
  • 相続が発生して実家が空き家になったタイミング

親が元気なうちに相談して進める生前整理

実家じまいをいつから始めるべきかという問いに対して、最も推奨したいのが親が元気なうちに相談を始めて進める生前整理です。親が健康で、自分の意思をはっきりと伝えられる段階であれば、どの遺品を残し、どれを処分するかを一緒に話し合いながら進めることができます。また、実家の売却や譲渡に関しても、親自身の名義であるうちに手続きを進めるのが一番スムーズです。認知症などで意思能力が低下してしまうと、不動産の売却処分には成年後見人の選任など非常に複雑な手続きが必要になるため、親が健康なうちに進める生前整理が最も理想的なタイミングと言えます。

親が施設に入所したタイミング

親が高齢になり、介護施設や老人ホームへの入所が決定したタイミングも、実家じまいを始める絶好の機会です。施設に入所するということは、実家が空き家になることを意味します。空き家のまま放置しておくと、建物の老朽化が進むだけでなく、防犯上のリスクや害虫・害獣の発生、庭木の繁茂などによる近隣トラブルへと発展しかねません。また、施設への入所費用や月々の利用料を捻出するために、実家を売却または賃貸に出して資金化する必要が生じることもあります。生活の拠点が完全に施設へ移るこのタイミングは、実家の今後を具体的に決める重要な節目となります。

相続が発生して実家が空き家になったタイミング

親が亡くなり、相続が発生したタイミングで実家じまいを行うケースは非常に多く見られます。これは避けて通れないタイミングですが、葬儀の準備や役所への様々な手続き、さらには相続人同士での遺産分割協議など、やるべきことが山積している中で実家の片付けや処分を進めなければなりません。精神的にも肉体的にも負担が非常に大きくなる傾向があります。しかし、相続発生後に長期間実家を空き家のままにしておくと、特定の空き家(特定空家)に指定され、固定資産税の優遇措置が受けられなくなり、税金が最大6倍に跳ね上がるリスクもあります。そのため、悲しみの中でも速やかに計画を立てて実家じまいに着手する必要があります。

実家じまいを早く始めることで得られるメリット

  • 処分や片付けの肉体的および精神的な負担を軽減できる
  • 空き家の維持管理コストや固定資産税を節約できる
  • 親の意思を確認しながら遺品整理や財産整理を進められる

処分や片付けの肉体的および精神的な負担を軽減できる

実家じまいには、膨大な量の遺品や家具、家電製品の仕分けと処分が伴います。何十年も暮らした実家には想像以上の荷物が眠っており、これらをすべて整理するのは並大抵の労力ではありません。親が亡くなった後の死後整理として行う場合、精神的な喪失感を抱えながら、短い期間でこれらの片付けを行うため、心身ともに疲れ果ててしまう遺族が後を絶ちません。早い段階、特に生前整理として少しずつ進めることで、毎週一箱ずつ整理する、特定の部屋から順に片付けるといった計画的な対応が可能になり、肉体的にも精神的にも余裕を持って進めることができます。

空き家の維持管理コストや固定資産税を節約できる

実家を空き家のまま放置している間も、毎年固定資産税や都市計画税がかかり続けます。さらに、一戸建ての場合は定期的な通風や掃除、庭木の剪定、水道の通水作業などが必要であり、これらを怠ると家が急速に傷んで資産価値が低下します。遠方に住んでいる場合は、維持管理のために実家へ往復する交通費や時間も大きな負担となります。実家じまいを早期に完了させ、売却や解体を行うことで、これらの維持管理にかかるコストや毎年の税金の支払いを完全にストップさせることができ、家計への負担を大幅に削減することができます。

親の意思を確認しながら遺品整理や財産整理を進められる

実家の片付けで最も難しいのは、残すべきものと処分すべきものの見極めです。親が亡くなった後では、どれが親にとって本当に大切な思い出の品だったのか、どこに貴重品や重要な重要書類が保管されているのかが分からず、整理が難航することが多々あります。早い時期から実家じまいに着手していれば、親と一緒に思い出を振り返りながら、これは残しておこう、これは処分していいよと確認を取りながら作業が進められます。これにより、遺族が勝手に処分して後悔するようなトラブルを防ぎ、親にとっても納得のいく形での整理が実現します。

ニコニコ終活アドバイザーからの一言アドバイス:実家じまいは、先延ばしにするほど体力的にも精神的にもハードルが高くなります。親御様が元気なうちから少しずつ会話を重ね、理想の暮らしや将来の片付けについて話し合っておくことが、家族全員の負担を減らす最大の秘訣です。

実家じまいをいつから始めるか迷ったときに比較したい選択肢

実家じまいをいつから始めるか、まだ決断がつかないという方も多いでしょう。特に、親が存命中の生前整理として行うか、親が他界した後の死後整理として行うかによって、手続きの進め方や費用、さらには遺族にかかる負担に大きな違いが生じます。それぞれの特徴を比較して、ご自身の家族にとって最適な選択肢を見極めましょう。

生前整理と死後整理の主な違いと費用の比較

比較項目生前整理(親が健在なうちに行う)死後整理(相続発生後に行う)
いつから始めるか親の意思確認ができる段階(今すぐ可能)葬儀や相続手続きと並行(死後数ヶ月以内)
意思決定の主体親と子どもが話し合いながら共同で判断残された遺族のみで判断(迷いが生じやすい)
片付け費用比較的安価(時間をかけて分別や買取ができるため)高額になりやすい(期日があり一括処分になるため)
精神的な負担思い出を共有しながら温かい気持ちで整理できる悲しみの中での作業となり、精神的な負担が大きい
相続税対策不用品処分や売却資金の活用など、生前対策が可能対策の選択肢が限られ、空き家の税制優遇を逃すリスクあり

ニコニコ終活アドバイザーからの一言アドバイス:生前整理と死後整理では、費用面だけでなく遺族にかかる精神的なストレスに天と地ほどの差が出ます。少しでも費用を抑え、笑顔で実家を見送るためにも、生前からの緩やかな準備が最善の選択肢です。

実家じまいと本籍地変更に関してよくある質問

実家を処分した後に本籍地をそのままにしておくとどうなりますか

実家を売却などで処分した後でも、本籍地をその住所のままにしておくことは法律上可能です。しかし、実家が他人の手に渡った後に戸籍謄本が必要になった場合、遠方の旧実家所在地の役所へ郵送請求するか、現地まで赴く必要があります。また、将来の相続時に戸籍をたどる際、本籍地がバラバラのままだと手続きが非常に複雑になりますので、処分と同時に変更することをお勧めします。

実家じまいの片付けは自分たちで行うのと業者に頼むのではどちらが良いですか

実家の規模や遺品の量、ご自身の使える時間によって判断が異なります。時間と体力に余裕があり、思い出を一つひとつ確認しながら進めたい場合は自分たちで行うのが良いでしょう。一方で、遠方に住んでいる場合や、荷物が大量で期限がある場合は、遺品整理などの専門業者に依頼するのが効率的です。生前整理であれば、一部を自分たちで行い、大型家具のみ業者に頼むというハイブリッドな方法も可能です。

本籍地は現在の住所と全く違う場所に置くことも可能ですか

はい、本籍地は日本国内で地番が存在する場所であれば、現在の住所に関わらずどこにでも置くことができます。例えば、皇居や富士山の山頂、テーマパークなどの住所に本籍を置くことも可能です。ただし、戸籍謄本などの書類が必要になった際の取得手続きを考慮すると、ご自身が日常的に利用しやすい現在の居住地や、近くの市区町村の役所に設定しておくのが最も実用的で便利です。

実家じまいはいつから始めるべきかについてのまとめ

実家じまいをいつから始めるかについては、親が元気で判断力があるうちの生前整理として着手するのが最も理想的であり、親子の負担を最小限に抑える方法です。

終活の専門家としては、実家の処分と合わせて本籍地の変更(転籍)を同時に行うことで、将来の相続手続きや戸籍の取得にかかる手間を劇的に削減できるため、このタイミングでの一括整理を強く推奨いたします。

ニコニコ終活では、実家の片付け、売却、そして面倒な本籍地の変更や相続手続きまで、終活に関するあらゆるお悩みに全国対応で、何度でも完全に無料で相談に乗っております。一人で抱え込まず、まずは些細なことでもお気軽に当社の無料相談をご活用ください。

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